辛い仕事
2006/10/03 12:00:00
SEの独り言クライアントの業務改選の仕事をしていると、よくあるケースなのですが、お客様の社内に賛成派と反対派が出てきて話が進まなくなったり、こじれたりと言うことが多々あります。会社のことを思えばこその意見もあれば、ご自分の立場が大事だったり、自分の仕事を増やしたり変えたくないという方もいらっしゃいます。
個人的には、ご自分の保身の為に反対している方々のお気持ちも分からないでもない。会社の将来に反すると分かっていても個人やご家庭の都合を通したがる人達を裁く権利など、私にはありませんから。だから、聞かぬ振りをしたい。
クライアント、弊社、協力会社、さらにはクライアントのお客様全てがハッピーになる改善だとしても、実はクライアントの社内にはほんの少しだけどアンハッピーになってしまう個人もいらっしゃるんですね。
しかしながら、会社と会社の契約でお金をいただいて改善提案を請け負った以上、ビジネスなんです。個人的な感情は切り捨てなければなりません。
プロである以上、決して同情の表情や態度すら見せてはならないといつも自分に言い聞かせていますが、なかなか辛い仕事です。
言い訳させていただくならば、
長い目で見れば、業務改善せず何年間も放置すれば、ゆくゆくは会社の売上や利益が減少し続けたり、場合によっては市場から淘汰されてしまう、経営が成り立たなくなるという最悪の結末を迎える可能性があるわけです。
それと、多くの経営者にとって、業務改善=リストラ ではなく、最後の手段としてのリストラを実行しなくていいように、あるいは手の空いた人材をより生産的な業務にシフトさせることが目的なんです。
クライアントより先に私が精神的にくたばるわけには行きませんから、このポリシーは常に肝に銘じています。
後日、『あの時は反対したけど、今になるとやっていただいて良かったよ。』なんてお言葉をいただくと、本当に救われます。
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