【読書のススメ】麻生幾:宣戦布告
2007/01/23 12:00:00
完全加筆版 宣戦布告(上)(下)
著者:麻生幾
出版社:講談社
原子力発電所が並ぶ福井県敦賀半島に国籍不明の潜水艦が座礁しているのが発見される。
上陸したのは原発攻撃を目的とし、小銃やロケット砲で武装した北朝鮮の特殊部隊。
警察の機動隊やSATを投入するが、攻撃を受け犠牲者を出してしまう。
政府はなす術を失い、責任のなすり合いに終始する。
首相は自衛隊の治安出動に踏みきるが現行法では自衛隊は反撃する事もできず、多数の死傷者を出してしまう。
北朝鮮は日本の自衛隊出動を宣戦布告と受け取り、新たな潜水艦が日本領海に侵入する。
印象に残った箇所を抜粋
新聞記者から、「たった1隻の潜水艦で、アジア全体が緊迫し、首相が辞任するまでに追い込まれるなど、この国は異常だと思いませんか?」と質問された諸橋総理の台詞
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「この国が異常だと思っているのは、君だけじゃない」
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感想
独立国家・主権国家として、国防はどうあるべきなのか?軍隊を放棄することで本当に国を守ることができるのか?自衛隊はどうあるべきか?を考えさせられます。
実際に韓国では似たような事態が過去に起こっています。
ちなみに映画・DVDも作成されています。
出演: 古谷一行, 杉本哲太 監督: 石侍露堂
時間の問題か、書籍と比べるとかなり端折ったシーンが多いのですが、原作を読んだ後にご覧になるとよいのでは。
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