社会保険庁の年金不明問題
2007/06/07 12:00:00
社長の独り言毎日ニュースや新聞でウンザリするほど報じられている問題。私があえてこの場でご説明する必要もないと思います。
これに関して、私の私見を。
一年間で5千万件のデータを追跡・照合するといわれてますが、本当に大丈夫ですか?
弊社もWebで会員管理や通信販売のシステムを開発・運営・保守している仕事柄、個人情報の取り扱いに関する大変さは身に染みて理解しています。
データを漏洩、紛失しないようにすることはもちろんですが、なかでも大変なのが、情報のクリーニング。追跡作業です。
会員登録されていても、転居やメールアドレスや電話番号の変更により、ご本人と連絡が取れない。ご本人からのサービスのご利用も何年間も無い・・・
このような不要になった個人情報は、消去するか、きちんと追跡して正しい内容に更新するか、のいづれかを選択しなければなりません。
消去は簡単なのですが、追跡は本当に大変です。
なにせ、手持ちの情報からでは連絡をとる手段がない訳ですから・・・
こうなると我々素人では絶対に無理。もちろん専門の業者にお願いすれば、ある程度の追跡作業は可能ですが、それでも成功率は低いですし、びっくりするくらいの費用がかかります。
これはシステムやプログラムの問題じゃないことはお分かりいただけますよね?
データベースにある情報からでは追跡する術がないわけですから。
どこやらのオエライ方が、『追跡する為のプログラムを作成するのに○ヶ月・・・』なんておっしゃってましたが、大丈夫ですか?
システムで追跡できるレベルの情報は、開発に何ヶ月もかけなくとも、今のコンピュータをもってすれば何とかなるんじゃないですか?
弊社なら何とかしますよ。
本当の問題は、コンピュータで追跡できないタイプの問題。
これはもう、プログラムに何ヶ月、何年かけたってダメなものはダメ。唯一の方法は人海戦術、一件づつ問題をつぶしていくしかないんです。
何度も言いますが、本当に大丈夫なんでしょうか?なんせ他人事じゃないですからね。
私も過去に何度か転職してきた、『危ないパターン』に該当していますので。
というわけで
社会保険庁の年金個人情報提供サービスで調べてみることにしました。
とりあえず、ID・パスワード発行を申込みしたのですが、発行までに2週間程度かかるってどういうことなんでしょうか?
ちゃんと個人を特定した上で発行しないといけないのはわかりますが、あまりにも時間かかりすぎでしょう?
そもそも、国民が自分でインターネットで調べてくれるのだから、ID・パスワード発行の作業くらい優先的にしたらどうでしょう。
そこで問題が発覚した人のデータ追跡作業を優先する。
問題が無かった人のデータ照合は後回しにする。
そうすれば、追跡・照合作業も楽になるんじゃないでしょうかね。
作業をがんばってやることが目的ではなくて、限られた時間で最大の効果をあげるのがプロとして当然。
だとしたら、物事の『優先度』をもう少し考えてみませんか?
あ、考えられていたら、こんな問題には発展していませんでしたね。失礼しました。
私としたことが、うかつでした。
やっぱりこれかな?
『私がコンサルティングいたしましょうか?もちろん有償で。』
もう年金には期待していないので、コンサルティングで稼がせてくれませんかねぇ。
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