ネットワークディスクを初めて使ってみました。
2006/12/23 12:00:00 SEの独り言
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20、21、22日と、3日間かけて出張して、お客様のサーバー入替え作業。
7年間がんばり続けたWindowsNTサーバーに引退していただき、後継には今時のネットワークディスクを導入しました。
今回初めてネットワークストレージの導入に携わったのですが、その所見・感想などを。
良い点
【コストパフォーマンス】
バックアップ用の外付けHDをつけても、一般的なサーバー機より格安です。もちろんサーバーOSも購入不要。容量も充分。
【設定が楽】
OSのインストール不要、設定はWEB画面で完結できマニュアルも見ることなく終了。ファームウェアの更新も簡単でした。
サーバーよりも不便な点、劣っている点
【高負荷状態での読み書き速度の劣化】
本格的なサーバーのように、キャッシュ機能や遅延書込み処理などが劣っているのか?同時に多くの読み書きが重なると、一般的なサーバー機よりも速度劣化が大きいように感じました。
ハードウェアのスペック的に仕方ないことでしょうし、今回は特に旧サーバーからのデータコピーやクライアントからのデータのお引越し作業が一気に重なったために起きたレアケースの問題でしょう。通常の使用状態では感じられない程度と思われます。
【連続した設定作業に時間がかかる】
設定がWEB画面なので、連続してユーザーメンテナンス・フォルダメンテナンスを実施する際にちょっとイライラします。
【細かいセキュリティ・権限設定が困難】
本格的なサーバーOSが入っているわけではないので止むを得ないでしょう。お客様の用途を考えた上で提案すれば問題ないはずです。
【共有フォルダの文字種の制限】
共有フォルダのTOPフォルダは半角英数文字でないとダメ。サブフォルダは全角・日本語でも問題ありません。
ユーザーインターフェースが替わってしまう場合があり、要注意です。
【ミドルウェア・アプリケーションが使用できない】
サーバー上で動作するデータベースや業務アプリケーションは使用できません。当然ですが、用途がファイル共有に限定できることを確認した上で導入しないといけません。
全般的な感想
なにせ圧倒的なコストパフォーマンスの前には、多少の不便さは吹き飛んでしまいます。
ネットワークストレージの弱点が、業務上の致命傷にならないことを事前確認すること。これがポイントでしょう。
他のお客様にも積極的に提案しても良さそうです。いづれは弊社内にも導入したいと考えています。